犬の動学習は奥が深いんじゃ!
こんばんは。日田一です。
あなたは、犬の行動学習は
紐付けで行われると言うこと
知っていましたか?
どう言うことか?
例えば、あなたの愛犬が3歳だとします。
あなたが掃除機を掛けようとすると
尻尾フリフリ、ワンワン吠えながら
掃除機のヘッドに詰め寄ってきます。
これは完全に遊びの対象となっている場合です。
では、なぜこんな状態になったのか?
たぶん、間違いないのがこちら。
愛犬が子犬のころに、掃除機に吸われて遊ばれたとき
飼い主のあなたが笑っていたので、遊ぶものと思っている。
もしくは、パートナーか子供がそのようにして遊んだから。
人も同じだと思いますが、
「掃除機で吸われる」⇒「飼い主、楽しそう」⇒「掃除機が来たら遊んでOK」
このような紐付けが行われています。
しかし、このような紐付けは
逆手にとってしまえば、しつけも出来ます。
「掃除機が来たら遊んでOK」⇒「吠える」⇒「嫌な音がする」
⇒「掃除機の音がして吠えると嫌な音がする」⇒「吠えたくない」
このように、紐付けを修正していくことで
「吠えること」を止めさせることができます。
ただ、飼い主の思いもよらない方向に
勝手に進行する場合がります。
実際の話です。
そのワンコは、打ち上げ花火の音が怖いと思っていました。
それは、小さいころに近所であった花火大会の花火の音が大きくて
得体のしれない音だったからです。
しかし、飼い主は気づいていません。
それから翌年になり、近所の花火と、近隣の花火の音で
少しパニック気味になって、初めて飼い主が気づきました。
愛犬は、打ち上げ花火のパーンと言う音や
パチパチと言う破裂音がとにかく怖くて仕方がない。
そんな状態だったので、打ち上げ花火や
ロケット花火、爆竹などに気を付ければ大丈夫と思った飼い主。
秋も深まったころ飼い主と愛犬は
キャンプに出掛けました。
飼い主の友人も一緒だったので
愛犬も可愛がってもらい、楽しいキャンプの予定でした。
その時までは。
日も暮れ、散歩も終わり
愛犬は早めの夕ご飯を平らげます。
そのあとに、飼い主と友人は焚火をしながら
飲み始めてつまみを食べていたそのとき、
「パッチッ!」
と薪のはぜる音がしたのです。
そのあとも、パチパチ薪が燃えています。
するとその音がしたとたん、愛犬がパニック気味に
焚火を見ながら逃げ始めました。
そうです。
薪のはぜる音が花火の音に似ていたので
「また、得体のしれない音がなっている」⇒「ここから逃げないと」となったようです。
そのときは、車に入れて薪を変えたら音もしなくなったので
そのままキャンプしたとのことでした。
でも、まだ終わりません。
奥の深さが、ここからなんです。
と言うのも、そのころを境に
愛犬が家の中でも、たびたび不可解な
逃げる仕草を始めました。
なぜだろうと考えましたが
原因が分かりません。
パチパチのような破裂音はしないし
それ以外に嫌いな音もなかったのに?
と、数日後に原因が分かりました。
破裂音がないのに逃げる行動をとる理由が分かったのです。
それは、ペットボトルやプスティックの音です。
ペットボトルやプスティックと言っても固い奴じゃないです。
薄手のタイプ。
分かったのが、とある商品を購入して
その梱包ビニールをまとめて捨てるとき
かき集めたとたんに逃げ始めたので
そのビニールをまとめる音か!と分かりました。
そのときは何で?
そう思いましたが、あとでそのビニール(プラ)を
同じようにまとめてみると、焚火に似たような音がします。
他にもお菓子の袋で、近い音も同様の行動になり
玄関まで逃げ出します。
これは犬の耳の良さが仇となりました。
人の耳には、同じとは思わないし
モノが違うんので、そんな発想に至りません。
しかし、ワンコにとっては元々
何か?が分かったいないので
彼らが判断できるのは、匂いと音だけなんですよね。
そうなると、音だけを聞くと
似たような音にしか聞こえません。
それも「何か」を知らなければ
同じ音にしか聞こえません。
これが、今回の不可解な逃げる行動の理由だったのです。
ワンコは、私たちみたいに
理解しているものが少ないので
判断する材料は、匂いと音と
多少色が違う視覚なのでしょう。
となると、私たちとは違ったアプローチでの
紐付けとなり、それが行動に出る。
分かっていたつもりでしたが
勉強になりました。
他にも、そのような紐付けがあるかもしれません。
あなたの愛犬も不可解な行動するときは
よく観察してみてください。
なにか、分かるかもしれません。
それでも、分からない場合は
ご相談ください。
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